2019年注目の若手バンド5選 令和の時代を切り開く音楽たち

2019年 令和 注目若手バンド

新たな時代の主役になるか?令和時代を牽引する日本の若手ロックバンドたち

ここ数年、海外の音楽シーンではラップミュージックがメイントレンドになったが、日本ではロックバンドの人気が根強い。毎年新たなロックバンドが“発見”され、シーンを活性化し、ブレイクしていく。

2017年に“発見”されたKing Gnuはまさにその好例のひとつで、平成のラストスパートを派手に駆け抜けた。この先に続く令和の時代では、多くの若者にとってカリスマになる可能性もあるだろう。
彼らのほかにも、実力あるバンドがどんどん頭角をあらわし始めている。そこで、令和の時代を切り開く音楽として、2019年注目すべき若手バンドを5組、厳選して紹介したい。


The Songbards

The Songbards
2017年3月に神戸で結成された4人組ロックバンド、The Songbards(ザ・ソングバーズ)。メンバー全員が作詞作曲に携わり、全員がボーカルで楽曲に参加する。まるでビートルズのように。初期Radiohead、OASIS、The Libertines、そしてもちろんビートルズなどのUKロック好きにおすすめ。

メンバーは、松本有志(Gt. & Vo.)、上野皓平(Gt. & Vo.)、柴田淳史(Ba. &Vo.)、岩田栄秀(Dr. & Vo.)。全員1994年生まれ。

【メンバー個人Twitter】
松本有志:https://twitter.com/mj0829yuji
上野皓平:https://twitter.com/koooohey51g
柴田淳史:https://twitter.com/atsu_s830
岩田栄秀:https://twitter.com/Drumsuko926

バンド名は「鳥のさえずり」を意味するSongbirdと、「吟遊詩人」を意味するBardに由来する。フロントマン1人が目立つのではなく、4人それぞれの個性が際
立つバンドにしたいとの想いが込められている。1文字だけスペルを変えるというアイデアはビートルズを参考にしたそうだ。

春の風を感じさせる美しいメロディーと軽やかなビートが特徴で、どの曲も非常に聴きやすい。代表曲『Inner lights』における息の合ったコーラスの美しさにぜひとも注目してほしい。
独学で仏教を学び真剣に出家を検討していたという上野の影響もあるのか、深読みすればどこまでも深読みできそうなギャップがある。Inner lights=内なる光、というタイトルも意味深。

(The Songbards『Inner lights』

《The Songbards》
オフィシャルサイト:http://thesongbards.com/index.html
Twitter:https://twitter.com/TheSongbards
Instagram:https://www.instagram.com/TheSongbards/


め組

め組
ロックバンド「さよなら、また今度ね」の菅原達也(すがわら・たつや)を中心に、2015年7月に結成されため組。キャッチコピーは「世界の屋根打つ雨のリズム系」バンド。
メンバーは、菅原達也(Vo. & Gt.)、出嶋早紀(いでしま・さき Key.)、富山京樹(とみやま・きょうじゅ Gt.)の3人に、2018年12月29日より寺澤俊哉(てらさわ・としや Ba.)、外山宰(とやま・つかさ Dr.)の2人が加入。

【メンバー個人Twitter】
菅原達也:https://twitter.com/shimoyama69
出嶋早紀:https://twitter.com/saki_ideshima
富山京樹:https://twitter.com/kyo0189
寺澤俊哉:https://twitter.com/toshiya_ba
外山宰:https://twitter.com/tsukasa_toyama

とにかく菅原達也の作詞能力がズバ抜けて高い。たとえば『ござる』のサビを引用してみよう。

世界がハイハイした時
僕はもうよちよち歩いてたんだよ
君を迎えにいくために
世界が最先端な方法とったら
2人乗りで逃げよう しっかり掴まってて

誰でも知っている言葉の組み合わせだけで、聴く者を限りなく遠くまでつれていく。ストレートかつねじくれた愛の歌を歌わせたら、彼の右に出る者は、現在の日本の音楽シーンにはほとんどいないだろう。

この勢いとこの情緒、ブルーハーツ時代の甲本ヒロトと並ぶレベル、と言ってもたぶんそんなに大げさではない。
ちなみにサムネイルでお気付きだと思うが、『ござる』のMV主演はお笑いコンビ・和牛。演技うまい!

(め組『ござる』MV)

《め組》
オフィシャルサイト:http://me-gumi.jp
Twitter:https://twitter.com/megumi_official
Instagram:https://www.instagram.com/megumi_band/


マカロニえんぴつ

マカロニえんぴつ
2012年に洗足学園音楽大学に通うメンバーで結成されたマカロニえんぴつ、略して“マカえん”。メンバー全員が音大出身のロックバンド。
2017年、ミニアルバム『s.i.n』がタワーレコードのスタッフがおすすめする「タワレコメン」に選ばれ注目を集めると、2018年10月にリリースした『レモンパイ』が『王様のブランチ』EDに起用され話題に。

エモーショナルな歌、つい口ずさんでしまう中毒性のあるメロディとドラマティックな展開が特徴。バンド名に象徴されるように(由来についてはググってください)、熱さとキュートさ、そしてインテリジェンスが絶妙にまじりあったロック。どんな切ないことも歌っていても最後は前向きになれる楽曲が多い。

メンバーは、はっとり(Vo. & Gt.)、高野賢也(たかの・けんや Ba. &Cho.)、田辺由明(たなべ・よしあき Gt. & Cho.)、長谷川大喜(はせがわ・だいき Key.)の4人。

【メンバー個人Twitter】
はっとり:https://twitter.com/Hattori_0512
高野賢也:https://twitter.com/kenken_macaroni
田辺由明:https://twitter.com/Toriashi_VYT
長谷川大喜:https://twitter.com/h_s_g_w_d_i_k

『洗濯機と君とラジオ』(https://youtu.be/LLYPfI-cFcc)のようにライブで盛り上がれる曲や『ミスター・ブルースカイ』(https://youtu.be/8ooptXF4IDE)のようなブルージーでスローテンポな楽曲まで、音楽偏差値の高さを感じさせる楽曲構成でありつつも、あくまでポップ。
それゆえに、ロックファンだけでなく、もっと広い層に今後は受け入れられていくだろう。

なお、はっとりのエモいツイートは、ロックファンのあいだではマイヘアの椎木と並んで人気。

(マカロニえんぴつ『レモンパイ』MV)

《マカロニえんぴつ》
オフィシャルサイト:http://macaroniempitsu.com
Twitter:https://twitter.com/macarock0616
Instagram:https://www.instagram.com/macaroniempitsu_official/


Attractions

Attractions
福岡を中心に活躍したバンドJENNIFER ISOLATIONのメンバーを中心に結成されたバンド、Attractions(アトラクションズ)。
福岡・大名にあるアパレルショップ『BINGOBONGO』(ビンゴボンゴ)グループが立ち上げた音楽レーベル『GIMMICK-MAGIC』(ギミックマジック)の第一弾アーティストという出自もあり、ファッションやストリートカルチャーとの親和性が高い。

90年代UKロックをベースとしつつ、ブラックミュージックやエレクトロ、ダンスミュージックの要素を詰め込んだ、いわゆる“今っぽい”音が特徴。yahyelやtempalayなどが好きな人に合いそうだが、チルアウト系と思いきやライブは熱い。
ルーツにはロックやパンクがあり、その点、もっとも近いのはYogee New Wavesかもしれない。

メンバーはTARO(Vo.)、TAKE(Gt.)、JUN(Ba.)、AKIRA(Dr.)の4人。

【メンバー個人Twitter】
TARO:https://twitter.com/UROisolated
TAKE:https://twitter.com/OnoTakehiro
JUN:https://twitter.com/tsjuns
AKIRA:https://twitter.com/akimuraaaaa1

日本というよりはアジア視点に立ったスタンス。アジアといえばBTSをはじめとしたK POPのほかにも、Keith ApeやRich Brian、Higher Brothers、Jojiなどを擁する88risingの躍進が世界的に顕著だが、これらと肩を並べる存在として注目したい。


(Attractions『Rock’n the Weekend』MV)

《Attractions》
オフィシャルサイト:https://attractions-music.jp
Twitter:https://twitter.com/AttractionsFk
Instagram:https://www.instagram.com/attractions_fk/


Newspeak

Newspeak
こちらは00年代以降のUKロックをベースにしたバンド、Newspeak(ニュースピーク)。
もちろんジョージ・オーウェルの小説『1984年』にヒントを得ている。小説内でのNewspeakは人々の思想を統制するための言語だったが、こちらのバンド名は「シンプルな感情を音楽という言語で呼び起こしたい」という想いに由来する。

メンバーは、Rei(Vo. & Key.)、Ryoya(Gt.)、Yohey(Ba.)、Steven(Dr.)の4人。
2016年に東京で結成。Reiはイギリスのリバプールで音楽活動をしていてBBCへの出演経験があり、Ryoyaはgo!go!vanillasの元ギタリスト。アメリカ、イギリス、カナダ、日本といった複数の文化を土壌に、グローバルでオルタナティブな音楽を奏でる。とにかくスマートでかっこいい。

【メンバー個人Twitter】
Rei:https://twitter.com/rei_610
Ryoya:https://twitter.com/ryoya_Newspeak
Yohey:https://twitter.com/Yohey_K_Bass


(Newspeak『What We Wanted』MV)

《Newspeak》
オフィシャルサイト:http://newspeak.jp
Twitter:https://twitter.com/newspeakjp
Instagram:https://www.instagram.com/Newspeak_band/

 

 

TEXT_山田宗太朗
EDIT_NOZATATSU