遊び箱 Vol.3ライブレポート完全版! 人間味あるダンスエンタメがここに!

学校は午後の授業! ダンスナンバーが続々登場

入学式から午前授業の段階で、すでに最高と呼べるダンスショーが続きましたが、まだまだこれからです! 午後の授業は10のナンバーと日替わりでゲストダンサーが登場しました。


1限目:YOUCANナンバー

遊び箱 Vol.3 YOUCAN

2部のトップバッターを務めるのは、遊び箱のオーガナイザー・YOUCANが作るナンバー。

シルエットが伝わる照明効果のみでダンサーが舞うところから始まったナンバーは、ダンサーに技術がないと伝わらない高難度なものに。
さらに、運動量の激しいJAZZの振付、衣装や布を使った一発勝負の演出もあり、見た目以上にダンサーのスキルが試されるナンバーになっていました。

YOUCANナンバーらしく、見ていて飽きない展開や仕掛けもあり、ダンサー全員で鳥かごを作り、そこからダンサーが飛び出してソロダンスを決めるシーンなどは、まさにエンタメごころを感じる見せ方。
午後の授業もレベルの高いナンバーが続くということを、先陣を切って証明していました。
遊び箱 Vol.3 YOUCAN
遊び箱 Vol.3 YOUCAN


2限目:舞衣子ナンバー

遊び箱 Vol.3 舞衣子
日本最大級のダンス作品コンテスト”Legend Tokyo”で好成績を収めているFlySixBの舞衣子が作るナンバー。

作品力に定評があるだけに、一般の人には伝わりにくいと言われているHIPHOPでも、わかりやすくHIPHOPのかっこよさを見せていたのが印象的。
少し怖いと思わせる演出や、音がブレイクするところで、観るものを惹きつけるポイントを作っているのもさすがの一言です。
HIPHOPの黒い部分も出ていて、HIPHOPの良さをわかりやすさで噛み砕いて共存させたナンバーでした。遊び箱 Vol.3 舞衣子
遊び箱 Vol.3 舞衣子


3限目:SHOJINナンバー

遊び箱 Vol.3 SHOJIN
“XFLAGPARK”でメインショーの振付を担当し、5万人を熱狂させたSHOJINが作るナンバー。

Shojinといえばこれ! と思わせるシアターショーナンバーを披露。毎回世界観を大きく変えるより、このダンサーといえばこの世界観だよねというファンを大切にしてるのが伝わるナンバーでした。

全体的におしゃれで、ラグジュアリーなナンバーでしたが、前半はマニアックな振付とフォーメーションチェンジで一体感を生み出し、アウターを脱いだ後半ではソロダンスや激しい振付でショーのクライマックスを作ります。ハットに手を当てる細かいモーションもプロさながらで、個々の技術と全員のユニゾンが混ざると、こんなに壮大なショーになるのかというシアターダンスの醍醐味を教えてくれたナンバーでした。
遊び箱 Vol.3 SHOJIN
遊び箱 Vol.3 SHOJIN


4限目:ASANOナンバー

遊び箱 Vol.3 ASANO
今回の遊び箱で、強烈な存在感を知らしめたASANOが作るナンバー。

ASANOはチャレンジコレオ枠でナンバーを出展しましたが、ナンバーを観る限りチャレンジコレオの域を完全に超えてました。挑戦ではなく、真っ向から勝負して肩を並べられるナンバーだったと思います。

JAZZダンスと見間違えるくらい感情がこもったR&B HIPHOPは、終始息を飲む展開。緩急の意識を強く感じる振付でしたが、これを踊るダンサーの技術レベルも相当高いです。
コレオグラファーの人間性が伝わるナンバーでした。

遊び箱 Vol.3 ASANO
遊び箱 Vol.3 ASANO


5限目:Chiiナンバー

遊び箱 Vol.3 Chii
ダンサーとして時代を作り、これまで数多くのJAZZダンサーも育てて来たChiiが作るナンバー。

ぼくのりりっくのぼうよみの「罠」をバックに、5人の女性ダンサーが、それぞれを生き様を見せるナンバーは、ナンバーというより、ゲストショーケースと呼んでも脚色ないステージングでした。
ステージに置かれた一個のイスを中心に女性ダンサーが舞い踊る姿は、まさに女のイス取りゲーム。「このイスを勝ち取るのは私よ!」「私を見て!」という迫力がビンビンと伝わりましたし、わずか数分でこの説得力をみせる作品力とダンサーの表現力にプロの世界観を感じました。
遊び箱 Vol.3 Chii
遊び箱 Vol.3 Chii


日替わりゲストによる、特別授業

6時限目は、外部講師をお呼びする形で、ゲストショーケースが入りました。

10日に登場したのは蒼静香率いるsadalsuud新体操とJAZZを組み合わせた唯一無二のショーケースは圧巻。リボンやボールを使ったり、新体操特有のアクロバットな動きが単純に見てて凄さがわかりますし、そこにJAZZの表現が入るので、世界観も生まれて最高です。
Sadalsuudの人気の作品「囚われウサギのシャデールさん」を披露。あまりダンスを見ない人にもわかりやすいエンターテイメントだと思います。日本の新体操は、世界でも注目を浴びているので、今後の活躍にも注目したいと思わせるゲストショーケースでした。

遊び箱 Vol.3 sadalsood
遊び箱 Vol.3 sadalsood

11日に登場したのはパイレーツオブマチョビアン
昼公演は、平井堅の曲でしっとりと脱ぐ。夜公演は、大塚愛の『さくらんぼ』でマチョビアンらしいパフォーマンスを披露しました。

マチョビアンの名前が出るだけで、会場にざわめきが生まれるのは、それだけマチョビアンブランドがダンスシーンに知れ渡っているということでしょう。
昨年末にアキレス腱を切ってしまったとは思えない復調ぶりをみせ、全力でパフォーマンス。特に夜公演は、下カワイイダンスで股間を強調する振付を見せたり、突如ワッキングを披露して会場の歓声をかっさらうなど絶好調!
曲が大塚愛の『プラネタリウム』に変わると、星座と正座をかけた歌詞ハメの振付をみせ、サビで上裸、大サビ明けのヘッドスピンからいつものパンイチの格好にメタモルフォーゼ。その後は客席に乱入して悲鳴と歓声が入り混じった声援を受け取ると、股間から花を取り出し観客にプレゼントして、マチョビアンの授業は終わりを迎えました。
遊び箱 Vol.3 まちょびあん
遊び箱 Vol.3 まちょびあん


7限目:Cen Professional Crewナンバー

遊び箱 Vol.3 Cen
午前授業に続き、午後の授業では、CenのProfessional Crewナンバーが登場。

プロフェッショナルと名前がつくだけあって、ダンサーの技術や全員のシンクロ率が高く、見応えのあるナンバーに。
サカナクションの『さよならはエモーション』のロックサウンドに対して、振付はキレイなJAZZを踊っていたですが、なぜかエモーショナルに見えてしまうのが不思議でした。

こういう対極にあるアートを掛け合わせて、本質であるエモーショナルをみせるという考えは、やはり百戦錬磨のCenならではの作品力ですし、それをダンスで表現できるダンサーたちのパフォーマンス力も素晴らしいと思います。まさにプロの技と呼べるナンバーでした。

遊び箱 Vol.3 Cen
遊び箱 Vol.3 Cen


8限目:HIROKIDナンバー

遊び箱 Vol.3 HIROKID
渋谷の世代ダンサーとして、リアルなHIPHOPダンスをみせるHIROKIDが作るナンバー。

HIROKIDがタバコ吹かすシーンから始まるのですが、もうこの時点でドープなHIPHOPナンバーを見せてくれるという期待感が生まれます。

終始期待通りのドープなダンスを見せてくれるのですが、女性だけで踊るシーンでは女性っぽい振付を披露するなど、HIROKIDの引き出しの多さにも感心。出演ダンサーと一緒にHIROKIDも踊っていましたが、どこか踊りながらダンサーたちを見守っている感じが伝わってきて、グッとくるものを感じます。
キッズダンサー含めて幅広い世代のダンサーがいましたが、それぞれが思うHIPHOPをダンスで見せていたのも印象的なナンバーでした。

遊び箱 Vol.3 Cen
遊び箱 Vol.3 Cen


9限目:蒼静香ナンバー

遊び箱 Vol.3 蒼静香
Sadalsuudの代表として、幅広い分野で活躍する蒼静香が作るナンバー。

安心してレベルの高いダンス作品を見せてくれる。そんなイメージが蒼静香にはあると思いますが、今回の遊び箱でも期待通りのダンス作品を披露してくれました。

出演者の中には、静香の元で育ち、すでにプロダンサーとして活躍するものもいるため、ダンスの技術だけで見てもレベルが高かったと思います。
メッセージ性のある世界観は、観るものを作品の世界に取り込んでいましたし、最後に一列で前に進むダンサーたちの姿に何を感じるのか。それは人それぞれだと思いますが、終わった後も余韻を感じさせるナンバーでした。
遊び箱 Vol.3 蒼静香
遊び箱 Vol.3 蒼静香


10限目:松田鼓童ナンバー

遊び箱 Vol.3 松田鼓童
独創的かつエッジの効いた作品力が定評高い松田鼓動が作るナンバー。

RADWIMPSの『週刊少年ジャンプ』にのせて、ダンサーが様々な登場人物をダンスで表現するナンバーに、終始観客は目線と心をキャッチされていました。
登場人物も、既存のキャラクターになりきるというものではなく、キャラクターの心情になりきるという表現がなされていて、それがダンサーに乗り移りリアルな人間模様を表現していたのが印象的。これは相当作品に向かい合わないと生み出せないと思います。作品にダンサーたちの魂が宿っていました。

小道具に本物の週刊少年ジャンプが出てきたり、ダンサーがステージを飛び出して踊ったりなど、枠には収まらない。本の中から出てきそうな漫画の躍動感をダンスで表現している演出も素晴らしいナンバーでした。
遊び箱 Vol.3 松田鼓童
遊び箱 Vol.3 松田鼓童


11限目:YUKEYナンバー

遊び箱 Vol.3 YUKEY
浜崎あゆみ等数々のメジャーアーティストのバックダンサーを務め、テーマパーク演出、振付も担当するなど多岐にわたりに活躍するYUKEYが作るナンバー。

最初に言ってしまうと、まさに大トリにふさわしいナンバーです。それだけ、作品の完成度、ダンサーの技術、壮大な世界観がマッチして、スケールの大きいエンターテイメントでした。

赤いドレスをきたダンサーのソロから、幕が上がれば総勢33人の壮大なオープニング。まるでパレードを見ているかのようなストーリー性があって、「次はどうなるの?」というワクワク感が止まりません。キャラクター性がわかる衣装や起承転結がわかりやすいストーリーも、もはや世界レベルのプロの仕事と言っていいでしょう。

ダンスもリフトやチアリーディング、シアタージャズと盛りだくさんで、何よりもダンサーの踊りが”お客さんを喜ばせる”ではなく、”お客様に夢を与える”というプロのマインドが伝わってきて、体に電気が走るような衝撃と感動を与えてくれました。

最後に全ダンサーがポージングを決めると、会場からは盛大な歓声と拍手が。圧倒的なショーダンスで遊び箱のラストを飾ってくれました。
遊び箱 Vol.3 YUKEY
遊び箱 Vol.3 YUKEY


卒業式にRADIO FISHのあのメンバーがサプライズ出演!

遊び箱の学園生活も残すところ卒業式だけに。
各ナンバーの出演ダンサー、アシスタントダンサー、ゲストダンサー、コレオグラファーが登場し、来場した観客に感謝を伝えると、主催者のYOUCANがマイクを握ります。

「無事に3回公演を終えることができました! みなさんのおかげです。ありがとうございました」と感謝の言葉を届けた後に、続けて「今日、本当はもう一人くる予定の人がいたんですよね」と話すと場内からRADIO FISHの『PERFECT HUMAN』のBGMが。

遊び箱 Vol.3
何が起こるのかYOUCAN以外分からない状態で現れたのは、なんとRADIO FISHのRIHITO!
登場してその存在が認知された瞬間に、ステージ上と会場のテンションは一気に最高潮に!! RIHITOはそのまま『PERFECT HUMAN』をソロで踊り、サビではステージ上にいる全ダンサーと一緒にフライングマンを踊るなど、ライブ感あるパフォーマンスで会場を盛り上げました。
遊び箱 Vol.3 RIHITO
遊び箱 Vol.3 RIHITO
ここからは裏話になりますが、本当はオープニングアクトでピックアップダンサーが『PERFECT HUMAN』を踊るときに、サプライズで合流するというドッキリを計画していたようですが、交通渋滞の影響でRIHITOがオープニングアクトに間に合わず。計画が流れるという事態に。

それでも、出演者や観客をびっくりさせたいYOUCANの計らいと、何としても向かいたいRIHITOの思いがマッチして、卒業式に出演するという流れになったようです。

こういう、エンタメごころのあるドッキリ演出があるのも、遊び箱ならでは!
会場は暖かい空気に包まれ、幕を閉じたのでした。
遊び箱 Vol.3 RIHITO


ここ数年、ダンスが注目されると同時に、ダンンスイベントが量産されるようになりました。
どのダンスイベントに「作品を出したいか」「出演したいか」「観に行きたいか」はそれぞれダンサーや観客が選べるようになった時代です。

その中で遊び箱は「作品を出すコレオグラファーの地位向上」「出演するダンサーに楽しみつつ上を目指せる環境」「観にきてくれるファンに楽しいエンターテイメントの提供」を重大ミッションとして開催しています。

その想いに賛同してくれたコレオグラファーやダンサーによって、この人間味のあるダンスエンタメは作られているので、ぜひ体感しに来て欲しいです。

 

EDIT&Text:NOZATATSU

Photo:Kohki Maeda


イベント運営:株式会社 遊

 

遊び箱 Vol.4開催決定!!

2018年9月22日(土)23日(日) に浅草公会堂で開催します。

現在、コレオグラファーも続々決定しております。

詳細は随時、株式会社 遊の公式サイトでおしらせしますので、要チェックです!

http://you5.co.jp/index.html